文化審議会の答申要旨改定常用漢字表 二重
文化審議会の答申要旨改定常用漢字表
2010/06/07 17:26
文化審議会が7日答申した改定常用漢字表の要旨は次の通り。【はじめに】2005年3月、文部科学相から情報化時代に対応する漢字政策の在り方について諮問された。漢字小委員会を設置して改定作業をしていた。【基本的な考え方】11981年に制定された現行の常用漢字表は近年の情報機器の広範な普及を想定せず、「漢字使用の目安」としては見直しが必要。常用漢字表に代わる漢字表を作成することとした。社会生活では「コミュニケーションの手段としての漢字使用」の観点が重要。情報機器による習得機会が増加すると考えられるが、習得には書き取り練習が不可欠だ。名付けの漢字は意味や読み方を踏まえ、子の名にふさわしい漢字を選ぶ考え方が共有される必要がある。固有名詞の異体字は基本的に尊重されるべきだが、固有の字体の使用を他人に過度に要求するのは好ましくない。2改定常用漢字表は法令・新聞・放送など一般の社会生活で用いる漢字使用の目安を目指す。科学などの専門分野や、個々人の表記にまで及ぼすものではない。固有名詞を対象としないが、特に公共性の高い都道府県名に用いる漢字やそれに準じる漢字は例外。表内の漢字だけで文章を書かなければならない制限的なものでなく、必要に応じ、振り仮名などを用いて表外の漢字を使用できる。表に掲げるすべての漢字を手書きできる必要はない。3基本的に出現頻度の高い漢字を選定し、最初に常用漢字を含む3500字程度の漢字集合を特定して絞り込んだ。字種選定は出現頻度や造語力の高さなどで判断。関係者から追加要望のあった「碍」は現段階で追加せず、政府の「障がい者制度改革推進本部」の結論であらためて検討。4追加字種は表外漢字字体表の「印刷標準字体」「人名用漢字字体」を通用字体として掲げた。具体的には(1)最も高頻度で使用されている(2)国語施策としての一貫性を尊重(3)改定常用漢字表の目安としての性格を考慮(4)JIS規格改正の経緯を考慮。この結果、現行表の通用字体と異なるものが一部採用された。「遜」「遡」「謎」「餌」「餅」のしんにゅうとしょくへんは現行表の通用字体も許容する。しんにゅうは印刷文字が1点でも2点でも、手書きは1点で書くのが一般的。5今後、定期的に漢字表を見直し、必要があれば改定が不可欠。学校教育での漢字指導はこれまで通り教育上の適切な措置に委ねる。
【共同通信】
